HEMP・ヘンプ・大麻とは?
麻は一年草で、100日で3〜5mに育つ。石油は何億年もかけてできた植物の化石。大地に還り、元気を与えてくれる麻は、環境にも人にもやさしい植物です。
日本で大麻は、御神事から、衣食住まで様々に多用されていました。薬理成分を持った違法植物とみなされることの多い大麻ですが、繊維用に使われているのは産業用大麻といい、現在医療でも注目されているCBDという成分が多く含まれていますが、薬理成分はほとんど含まれていません。
戦後の政策の中で、全ての種類の大麻が「麻薬なので禁止」と、栽培を禁じられますが、農家の人は理解できなかったのだそうです。現在は限られた農家さんのみによる栽培が続き、主に神事に、一部布を始めとする暮らしの中で再び使われ始めています。
布としての特性は、
* 1:帯電性がなく静電気が起きにくい。
* 2:丈夫でしなやか。
* 3:夏涼しく 冬あたたかい
* 4:汗を吸収し、乾きも早く、通気性に優れている
* 5:消臭性があり、カビ・害虫にも強い。
* 6:紫外線から守る
<Arco d'oroのこと>
アルコドーロさんは和歌山に拠点を構えるヘンプウェアのメーカーです。
デザイナーの田丸恵子さんとは、15年来の友人。出会ったのは、ちょうど留学先のイタリアから帰国し、アルコドーロの前身ルナティカナパを立ち上げる頃のことでした。
恵子さんは、おばさまの影響もあり胎内にいる時から野口整体で育ちました。野口整体とは、 1954年(昭和29年))に野口晴哉が提唱した整体法で、病を治すことよりも人間本来の力を引き出して健康に導く生活から取り組む整体法のこと。
今でこそ、広まりつつある自然育児ですが、当時はまだ実践者が少なかった当時。
音楽や美術を通して自己表現することで救われていたそうです。
中学ではオーボエ、高等部ではファゴットを演奏し、東京芸術大学音楽学部器楽科ファゴット専攻に入学。しかし、留学を通じて、ファッションに出会い、ボローニャの服飾専門学校
“Instituto Carlo Secoli “ にて服づくりの初めの一歩から学び始めた恵子さん。
2年目の同校ファションショー婦人服部門で3位を受賞します。
大麻布(ヘンプ)との出会いは、発電所に住んでる友人から紹介された一枚の布。「ここれを被るとよく眠れる」と紹介され他のがきっかけ。
昔から「雷が鳴ったら蚊帳に入れ」と言い伝えがあることからも、麻には電気などから守る特性がありました。
また神社ではお祓いに使っていたり、御神木に巻かれていたり、伊勢神宮のお札も昔は麻の繊維だっり、悪いものを祓ったり、また神さまとつながるツールでもあった大麻。
改めて日本が素晴らしい文化と精神を持っていたことに気づき、2004年からヘンプウェアを作り始めたそうです。
服は第2の皮膚であり、感受性、感覚を高めていくツール。「麻」を纏い、感じる身体になることで、一人でも多くの人が本当の日本の感覚を思い出していくこと、そして自然と繋がり、ほんとうの自分を感じ、本来の姿へ変化していけるよう、活動を続けています。
カムワッカのスタッフも、立ち上げ当初から、その心地よさにルナティカナパの衣を愛用。
Tシャツ、巻きスカート、レッグウォーマー
靴下、赤ちゃんのおくるみ、小物など
頻繁に着ていると色褪せ等はありますが、何年経っても心地よく使い続けられるのも魅力。自分にはもちろん、自然にもお財布にも優しい、美しい衣です。
いのちに優しいヘンプのをことを、日本で広げていきたいという彼女の思いに共感。ここ数年、東京での展示会などを担当させていただいていましたが、この度オンラインストアでも一部お取り扱いさせていただくことになりました。
デザイナーの田丸恵子さん
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