未来につなげるしおの道

MH107

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現代科学の観点、先住民文化の中で代々伝わっている考え方の観点、そして「物語を語ること」の三つ編み・・・
「暦のススメ」「わたしにつながるいのちのために」の著者:冨田貴史さんによる、三十三の随筆のような小話のような篇による素敵な文庫本。



冨田さんからの言葉
しお、潮、塩、shio、シオ・・・
大潮、小潮、血潮、
山塩、藻塩、ひしお、
ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、亜鉛、
親潮、満ち潮、黒潮、引き潮、
潮の道、塩の道、しおのみち、おのみち、尾乃道。
海流、海道、けもの道。
未知なる未知をゆき、薪を運び、塩を炊く人たち。
薪を運ぶ馬、塩を運ぶ牛、人、舟、川、わだち。
薪を持ちて川をくだる者と、塩を持ちて川をのぼる者の交差するコミュニティ、
カルチャー、経済、なつかしくて新しい交換と交易の、ローカルでグローバルな人間模様。
つれづれなるままに書き綴り続けていたら、三十三の随筆のような小話のような篇が産まれたので、文庫本サイズに編んでみました。

まずは本を、手にとって、ゆっくりお読みいただけたら幸いです。

  冨貴書房 冨田貴史 拝


●目次
  • マザーツリー  
    Mother Tree
  • 森の中で聞いた言葉  
    A voice in a forest
  • 物語るということ  
    About storytelling
  • 地球の海水と、子宮の羊水  
    CHIKYU WATER and SHIKYU WATER
  • おばあさんとおじいさんの山暮らし  
    Mountain life of Granma and Granpa
  • おばあさん、森に入る  
    Grandma goes into the deep forest
  • 塩炊きと老人  
    An old man and Shiotaki
  • 潮の道と塩の道  
    Sea road and Shio road
  • おじいさん、川を下る  
    An old man goes down a river
  • 山小屋で駄弁る  
    Talking nonsense in a mountain hut
  • 海と暮らす  
    Life with ocean
  • 川のほとりのローカル経済  
    Local economy by a river
  • 川のほとりのシェアハウス  
    A share house by a river
  • 川のほとりのローカル・メディア  
    Local media by the river
  • 縁側を囲む手仕事  
    Handwork surrounding Engawa
  • みそバー、みそスタンド、みそナイト  
    Miso bar, Miso stand, Miso night
  • 懐かしくて新しい、暮らしのライブラリー  
    Nostalgic new living libraries
  • 長い夢  A long dream
  • ホモサピエンスは弱い  
    Homo sapiens is weak
  • サバイブするなら、丹精手作り鉄火味噌  
    Making Tekkamiso to survive
  • 鉄火味噌を始める  
    Starting Tekkamiso
  • 鉄火味噌にまつわる回想  
    Remembering Tekkamiso
  • 刺青の男と祈り  
    Tatooed-men and Pray
  • ワカは水  
    WACCA is WATER
  • 鉄火味噌とトーキングサークル 
    Talking circle around Tekkamiso
  • 塩炊きを始めた頃の覚え書き 
    Memo about Starting Shiotaki
  • その海水は安全ですか? 
    Is the sea water safe ?
  • 塩炊きに老人現る  
    Here comes an old man to Shiotaki
  • 塩釜を囲んでトーキングサークル  
    Talking circle around Shiogama
  • 塩釜の前でうたた寝  
    A nap in front of Shiogama
  • 塩釜の前で空想  
    Daydreaming in front of Shiogama
  • 塩釜の前で夢を見る  
    Fantasizing in front of Shiogama
  • 友と潮風  
    Hood and breeze



「未来につなげるしおの道」
文庫版 272ページ 第一版第一刷  
2023年12月22日 和暦 霜月十日 冬至

著者:冨田貴史
編集:潮野満朗(尾道民藝ラボ)
編集協力:吉川リラ、須賀 和、百都真希子
装幀:川邊 雄
装画:松田葉朗(HARO WORKS)
資料提供:只見町山塩資料館(福島県南会津郡)、渡部康人(奥会津博物館)
印刷製本:グラフィック
カバー印刷:レトロ印刷JAM
発行:冨貴書房

著者プロフィール:
冨田貴史
https://takafumitomita.net/
1976年千葉生まれ。明治大学経営学部卒業。ソニーミュー ジック勤務後、フリーランスで原発や暦をテーマにしたイベントやワークショップを全国で行う。2011年の原発事故後は、保養キャンプなどの活動を続けながら、養生のための作業所 「冨貴工房」を立ち上げて味噌作りや草木染めを行っている。 2018年に自主出版のための「冨貴書房」を立ち上げ、執筆と編集を中心とした活動を続けている。


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